隈石(わいせき)は私どもの父です。
長く丸森町役場に勤めてましたが、定年退職後、
書道を趣味としており、日夜研鑽に努めてました。
死後、遺品を整理してましたところ、たくさんの書軸を見つけました。

独釣寒江雪
独釣寒江雪
千山鳥飛絶 萬径人蹤滅 千山鳥飛ぶこと絶え 万径人蹤滅す
孤舟簑笠翁 独釣寒江雪 孤舟簑笠(さりゅう)の翁 独り釣る寒江の雪(柳宗元)
交友須帯三分侠気
交友須帯三分侠気 友と交わるには須らく三分の侠気を帯ぶべし
作人要存一点素心 人と作(な)るには素心を存するを要す(菜根譚)
静以身修 倹以養徳
静以身修 倹以養徳 静をもって身を修め 倹をもって徳を養う(諸葛孔明)
入則孝弟 出則有賢 入手は則ち孝弟 出でれば則ち有賢(孔子?)
山深有雨
山深有雨寒仍在 山深く雨あり寒猶あり
松老無風韻亦長 松老いて風なく韻また長し(唐詩)
不動心
不動心
椿寿
椿寿(ちんじゅ)
隷書
伝聞銀漢支機石 伝え聞く銀漢支機の石
復見金興出紫微 復た見る金興の紫微を出ずるを
織女橋辺鳥鵲起 織女橋辺鳥鵲(うじゃく)起ち
仙人楼上鳳凰飛 仙人楼上鳳凰飛ぶ
瀑水侵階濺舞衣 瀑水階を侵して舞衣に濺(そそ)ぐ
今日還同犯牛斗 今日還(ま)た牛斗を犯せしに同じ
乗槎共泛海潮帰 槎(いかだ)に乗りて共に海潮に泛(うか)んでり帰らん
(李ヨウ(りよう))
「奉和初春幸太平公主南荘応制」 初春太平公主の南荘に奉に和し奉る応制
馬上過青年
馬上過青年 時平白髪多 馬上青年過ぐ 時平らかにして白髪多し
残躯天所赦 不楽復如何 残躯天の許す所 楽しまずんばまたいかん(伊達政宗)
紫霞暁色秋山霽
紫霞暁色秋山霽 碧落寒光夜月空
(巌邊樹色含風冷 石上泉聲帯雨秋)
雲山青々
雲山青々潤泉冷々
只道梅花発
只道梅花発 那知柳亦新 只だ道(い)う梅花発(ひら)くと 那じ柳亦た新たなるを
枝々総到地 葉々自閉春 知らんや 枝々総て地に到り 葉々自ら春に開く(杜甫)
落日松風紀
落日松風起 還家草露稀 落日に松風起り 家に還れば草露稀なり
雲光侵履跡 山翠拂人衣 雲光履跡を侵し 山翠人衣を払う(裴迪)
風信雲書
風信雲書自天翔臨 披之閲之如掲雲霧
兼恵止觀妙門 頂戴供養不知攸暦
已冷 伏惟法體何如

風信雲書、天より翔臨す。之を披(ひ)らき、之を閲(けみ)するに、雲霧を掲ぐるが如し。
兼ねて止觀の妙門を恵まる。頂戴供養し、暦(お)く攸(ところ)を知らず。
已(すで)に冷かなり。伏して惟(おもん)みるに法体(ほったい)何如(いか)に。(空海)
竹外 竹外桃花三両枝 竹外の桃花三両枝

春江水暖鴨先知 春江水暖かなるは鴨先ず知る(蘇我)
竹
竹 為君葉々起清風 「竹」 君が為に葉々清風を起す(虚堂禅師)

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